小石川散策 小石川・後楽園・本郷・散歩ガイド

小石川植物園でお花見

小石川植物園と一般に呼ばれておりますが、正式には東京大学大学院理学系研究科附属植物園といい、植物の研究をするための東京大学の施設です。もちろん一般の方も入園可能です。私にとって小石川植物園は小学校の頃よく通ったもっともなじみ深い植物園のひとつで、大人になった今では年に数回お花見の頃に入園するくらいになってしまいましたが、久しぶりに訪れると心が癒されます。
入園券は正門の向かいにあるお菓子屋さんに専用の窓口があり、そこで購入するのは昔と変わらないスタイルで懐かしく感じます。
桜や梅の季節には多くの花見客で賑わい、入園券を購入するのに列ができることもあります。(下の写真)

小石川植物園入園券売り場

(下は小石川植物園の桜)
小石川植物園の桜

(下は小石川植物園の梅)
小石川植物園の梅

都営三田線白山駅から訪れる場合、駅から正門までちょっと距離があるため、お花見の時期は普段閉鎖されている裏門からも入園できるようになるためこちらが便利です。(丸ノ内線茗荷谷駅からお越しの場合は正門のほうが近い)
また、桜の季節に小石川植物園を訪れたなら是非近くの播磨坂にも寄ってみるといいでしょう。
ちょうど「文京さくらまつり」が開催されていて、坂の両側と中央の緑道に約130本の桜並木が続き、土日は車両通行止めにして露天やイベントなどをやっています。
場所は小石川植物園から地下鉄丸ノ内線茗荷谷駅方面に歩いてすぐの所です。
また、小石川植物園といえば8代将軍徳川吉宗の時代に設けられた庶民のための無料の病気治療施設「小石川養生所」があった場所で、いまでも井戸だけが残っています。
(下は小石川養生所井戸)
小石川養生所井戸
看板にはこう書かれています「養生所は江戸の町医者小川笙船の意見で治療のため1722年(享保7年)に設けられた。
町奉行の下に属し、貧困者には治療のほか、衣服に至るまで配布された。明治維新に廃止された。この井戸はそのまま残され、1923年(大正12年)関東大震災の時には避難者の飲料水として大いに役立った。」
また、意外と知られていないのが、
ニュートンが万有引力の法則を発見するきっかけになったリンゴの木の枝を接木して育てた木があることです。足を運んだ際は是非見学してみてはいかがでしょうか?
(小石川植物園ニュートンのリンゴの木)
小石川植物園ニュートンのリンゴの木
そして、せっかく小石川植物園まで来たらついでに付近を散歩してみるのも面白いと思います。
正門を出て右に歩くと印刷製本関連の工場が建ち並び、にぎやかな機械の音がします。一方で正門の横の坂を登り、左の路地にはいると坂の下とは対照的な閑静な住宅街が広がります。
昼間でも車の通行が少なく、都心でありながら家で野鳥の声が聞こえる貴重な地域ですが、夜は人通りも少なく、静かすぎてちょっと怖いかもしれません。


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小石川植物園

所在地:東京都文京区白山3−7−1
TEL: 03-3814-0138
開園時間:午前9時〜午後4時半
休園日:月曜日
最寄駅:三田線:白山(徒歩10分)
駐車場:なし
入園料:大人(中学生以上)330円 小人(6才以上)110円






小石川伝通院と浪越指圧専門学校

小石川伝通院(傳通院)は、正式には無量山 傳通院 寿経寺という浄土宗のお寺。
後楽園駅から春日通り(国道254号)に出て、富坂を上り、右折した突き当たりにあります。
小石川伝通院は、徳川将軍家の菩提寺のひとつで、徳川家康の生母 於大(おだい)や、二代将軍徳川秀忠の娘千姫など徳川家ゆかりの人物が眠っています。
ほかに伝通院に埋葬された著名な人たちは以下の通りです。
清河八郎(1830-1863。幕末の勤皇志士、浪士組の創設者。)
沢宣嘉(1835-1873。幕末の公卿、明治期の政治家)
杉浦重剛(1855-1924。思想家・教育者)
古泉千樫(1886-1927。歌人)
簡野道明(1865-1938。漢学者)
千種任子(1855-1944。明治天皇側室)
佐藤春夫(1892-1964。詩人・作家。永井荷風に師事)
高畠達四郎(1895-1976。洋画家)
柴田錬三郎(1917-1978。直木賞作家。「眠狂四郎無頼控」の作者)
橋本明治(1904-1991。日本画家)
浪越徳治郎(1905-2000。指圧療法の確立者)※伝通院の門前に指圧専門学校と指圧治療センターがあります。

小石川伝通院写真画像

日本で唯一の指圧専門学校「浪越学園 日本指圧専門学校」が伝通院の門前にあります。
テレビでおなじみの浪越徳治郎先生が昭和15年小石川伝通院前のこの地に設立しました。指圧治療センターも併設されており、日本指圧専門学校で治療技術を学び、浪越指圧の伝統を継承する治療師が治療にあたってくれるそうです。

浪越指圧治療センター

建物入り口には創立者 浪越徳治郎先生が指圧のポーズをしている銅像と、指の銅像があります。
2000年に94歳で亡くなってしまいましたが、生前はテレビ番組にも多く出演し、「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」の決め台詞と高笑いは有名です。
また、マリリン・モンローが新婚旅行で来日した際に、胃痙攣で体調を崩したモンローに指圧治療を施したこともあるそうです。

浪越徳次郎銅像

下の写真は大晦日の小石川伝通院の様子です。多くの参拝客で賑わっています。甘酒の振る舞いもあります。(なくなり次第終了なのでお早めに)

小石川伝通院初詣

伝通院の除夜の鐘は一般の方でも撞くことができます。
先着108名が0:00から撞くことができて、参加料2000円(守護矢などのお土産付)。108名以降も『新年初打ち』として撞くことが可能です。(参加料1000円)

伝通院除夜の鐘


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小石川の名物 印刷・製本工場

文京区を代表する地場産業は印刷・製本業で、大手印刷会社から中小の印刷・製本関連の工場に至るまで軒を連ねています。
印刷・製本関連業種が文京区内製造業出荷額の約9割を占めるので、文京区=印刷・製本の街といっても過言ではありません。
実際、私が小学校の時、クラス内の約3/1が印刷・製本に関わる仕事をしている家の子供で、家に遊びに行くと家の1階が工場で、2階が自宅という家が多くありました。

意外と知られていませんが、印刷業界は細分化されていて、印刷・製本会社の下請けが細かく分かれています。
たとえば、紙の表面にビニールなどの加工を施す工場・紙を折る工場・複雑な形に紙をくり抜く工場など各社専門的な仕事をしています。
そのような様々な工場を経てやっと一冊の本が完成するのです。
もしも印刷に関して興味をお持ちでしたら是非、文京区水道にある凸版印刷の内にある印刷博物館を訪れてみてはいかがでしょうか。
少々マニアックですが、館内には印刷に関する資料や、活版印刷体験ができるコーナーなどがあって家族で楽しめます。

文京区内では、特に小石川や白山あたりに中小の印刷所や製本所が多く、平日に歩いてみると印刷機や製本機械の動く音が街の至る所から聞こえてきます。
この地域では、街中を印刷物を運ぶフォークリフトが行き交う光景は当たり前で、下の写真のようにフォークリフトの運転手への注意書きが書かれためずらしい看板があるくらいです。
小石川 製本工場街

↓印刷物を積み降ろすこんな風景はごく日常です。散歩の際は注意しましょう。
文京区印刷製本工場

工場が休みの日には下の写真のように新しい機械と古い機械を入れ替える場面も目にします。
小石川製本会社
紙を断裁する機械を運んでいる様子。この機械で紙をザックリと断裁します。

文京さくらまつり(播磨坂)

播磨坂さくらまつり

文京さくらまつりは文京区の花の五大まつりの一つで毎年3月下旬から4月上旬に播磨坂で開催されます。
(ちなみに文京花の5大まつりとは文京さくらまつり以外に根津神社の文京つつじまつり・白山神社の文京あじさいまつり・湯島天神の文京菊まつり・湯島天神の文京梅まつり)
播磨坂の両端と中央分離帯に設けられた遊歩道にソメイヨシノを中心に約130本の桜が植えられており、満開の頃はそれはそれはお見事の一言に尽きます。
文京さくらまつりの期間中の土曜日・日曜日には車両が通行止めになり、路上で近隣町内会の方々による露天や鼓笛隊のパレードなどいろいろなイベントもあり家族で楽しめます。
遊歩道にビニールシートを敷いてお花見を楽しんでいる人も多いですが、遊歩道にはちゃんとお手洗いもあるので安心してお酒を飲めます。

文京さくらまつり

近辺にはスーパーマーケットが数軒有り、坂を登って春日通りを左に曲がった所に三徳というスーパーが、坂の下の千川通りを左にしばらく行くと肉のハナマサと小さいですが都民生協があります。
その中でお総菜の品揃えは三徳が一番ですが、高級住宅街のスーパーなので値段はちょっと高めなため、宴会用のおつまみはなるべく持参した方がいいと思います。
この播磨坂桜並木はもともと江戸時代に松平播磨守の広大な屋敷があった所から播磨坂と呼ばれ、第二次世界大戦後の区画整理によって作られた環状3号線(環三道路)の一部だそうです。
環状道路といってもこの播磨坂の上下には道路が繋がっていなく、播磨坂だけ道幅を広く作っておいて計画がボツになり、孤立した状態になったのでしょうか。
また、播磨坂桜並木を下ると突き当たりが小石川植物園なのでこちらでもお花見ができます。(入園料がかかりますが)
そして最近播磨坂沿いや周辺におしゃれなイタリアンレストランが急増しているのでこちらも是非行ってみる価値はあると思います。ただし混雑が予想されるため、文京さくらまつり開催期間を避けた方がいいと思います。


場所:東京都文京区小石川4−5 播磨坂さくら並木

アクセス:東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅徒歩5分


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